
腫れた子宮。卵巣とともに全摘出します。
今回の症例は猫の子宮蓄膿症についてです。
子宮蓄膿症はある程度歳を重ねた未避妊の女の子の猫ちゃん(ワンちゃんも)に発生しやすい病気です。子宮中に膿がたまってしまい、その膿のせいで体調が落ちて食欲元気がなくなったり、おりものや膣から膿が出たりすることがあります。最悪の場合敗血症と言って死に至る可能性もあるとても怖い病気です。
治療としては内科外科両方ともありますが、今回は外科的に処置していくこととなりました。取り出した卵巣、子宮を病理検査で調べたところ、腫瘍性変化はありませんでした。
抜糸後の状態もよく頑張ってくれました!!

取り出した卵巣と子宮。

エコー画像:黒い部分が子宮内にある液体を表しています。